ペリー提督とスーワード上院議員(後の国務長官)、ハリスを駐日総領事に推薦
(『ペリーを訪ねて』、中野昌彦著、東京図書出版会、2006年4月、 ISBN4-86223-017-2、P. 219 から引用)
下院の、「日本と支那における貿易港の更なる拡大を視野に入れた、より進んだ条約の締結をもってこの目的を達する事が我が政府の任務である」とした決議に基づき、ピアース大統領が初代総領事兼通商条約締結全権使節としてタウンゼンド・ハリスを日本に派遣することになる。後に条約を結んだハリスがスーワード国務長官に退官依願書を出したが、スーワードはハリスの希望を受理する書簡の中で、
貴官は多分今始めて知る事になるはずだが、貴官を政府代表者として日本に派遣する件は、ペリー提督と私の共同推薦によってピアース大統領が決定したものである。
と書き送った。ペリーは明らかに影響力の強い提督兼外交官であって、次の人選にもいかんなく影響力を発揮したのだ。